コラム

ジェットスキー・水上バイクの運転に必要な免許は? 種類や取り方を解説

、自分で運転できるようになりたいと考える人も多いはず。ジェットスキー・水上バイクを運転するには、専用の運転免許が必要です。そこで今回は、ジェットスキー・水上バイクの運転に必要な免許の種類や、取り方について紹介します。

ジェットスキー・水上バイクに必要な免許の種類は?

ジェットスキー・水上バイクを運転するには「特殊小型船舶操縦士」の免許が必要です。

「特殊小型船舶操縦士」免許は、ジェットスキー・水上バイク専用の免許で、湖岸や海岸より2海里(およそ3.7㎞)までの水域を操縦できます。小型船舶操縦免許の中には、モーターボートなど小型船を操縦できる「一級小型船舶操縦士」や「二級小型船舶操縦士」などの免許もありますが、これらの免許だけではジェットスキーを運転することはできません。ジェットスキーを運転するには、必ず「特殊小型船舶免許証」を保有している必要があります

免許を取得できるのは何歳から?

特殊小型船舶操縦士の免許が取得できるのは満16歳から。ただし試験の受験資格は15歳9か月から認められています。15歳9か月で試験を受けて合格していれば、満16歳になった時点で免許が交付されます。

ちなみに免許はあくまでジェットスキー・水上バイクを自分で運転するために必要なものであり、同乗するのに免許はいりません。免許保有者の後ろに乗るだけであれば、16歳未満でもジェットスキーに乗ることができます(子どもの場合は安全面から6歳以上が推奨)。

試験について

試験には、身体検査・学科試験・実技試験の3つがあります。通常は1日で全ての試験を行いますが、実技試験を別日に行うなどの試験パターンもあります。また、 身体検査に合格しないと学科試験や実技試験を受験することは出来ません。

以下では、それぞれの試験の内容について詳しく説明していきます。

身体検査について

ジェットスキー・水上バイクを運転するには、一定の身体基準を満たしている必要があります。試験時の身体検査では、以下の項目がチェックされます。

視力や聴力のほか、夜間走行時に船舶の灯火の色を識別するための色覚も求められます。また、疾病の有無や手足の運動能力についても確認されます。

それぞれの検査についての詳細は、国家試験機関((一財)日本海洋レジャー安全・振興協会)の身体適性相談コーナーで確認してください。

学科試験について

学科試験には「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」「交通の方法」「運航」の3科目があり、科目ごとに半分以上の正解、かつ各科目の合計問題数の65%以上の正解で合格となります。

試験時間は50分です。ただし、既に操縦免許を受有している場合や海技士(航海)の資格がある場合は、一部の試験科目が免除されて試験時間が短縮されます。また過去に学科試験には合格したものの実技試験が不合格で再受験する場合、合格日から2年以内であれな学科試験が省略されます(実技のみ再受験)。

実技試験について

ジェットスキー・水上バイクに必要な免許の種類は? 小型船舶操縦士 免許 実技試験 一例 画像

(※上記の図は試験の一例です。水面や乗船人数等の状況により、出題順は異なります)

実技試験では、定員3名の水上オートバイを操縦します。受験者1人に対し試験員1人が同乗して行います。試験時間は約20分で、コースを走行しながら八の字旋回やスラローム、危険回避などの動きをチェックされます。過去に実技試験に合格して学科試験のみ不合格だった場合に、合格日から2年以内に同じ資格を再受験する場合には実技試験が省略されます。

受験のしかた

特殊小型船舶操縦士の免許を取得するには、以下のいずれかの方法を選択します。

免許スクールコース

マリーナ運営やボート販売などを行っている企業、または免許スクール事業を専門に行っている企業の講習を受講して試験を受験するコース。講習の日程や料金はスクールによってさまざまですが、【登録小型船舶教習所コース】よりも安価に設定されているケースが多いです。国家試験合格を目指して策定された各企業独自のカリキュラムを履修するため、学科と実技を合わせて最短1日で履修可能です

登録小型船舶教習所コース

国土交通省に登録されている海洋・水産系の大学や高校(約50校)、または民間の小型船舶教習所(約50団体)に入校して免許取得を目指すコースです。法律に定められたカリキュラムを履修します。国家試験と同じ内容の修了試験に合格すると教習課程が修了となり、学科試験と実技試験が免除されます

このほか、免許スクールや登録小型船舶教習所に通わず独学で勉強して受験する方法もありますが、実技試験の練習をするには国土交通省等関係機関に事前の届出が必要となるなどハードルが高いため、実技試験のみ免許スクールで受講するという人もいます。

国家試験受験の申請は、試験の1週間前までにJMRAに申請します。免許スクールコースでは多くの場合、スクールが手続きを代行してくれます。

免許取得までにかかる時間は?

特殊小型船舶操縦士の免許を取得するのにかかる時間は、選んだコースや教室によっても変わりますがおおよそ1~2日です。免許スクールコースなら1日、登録小型船舶教習所コースだと1.5日程度が一般的です。ただし国家試験や最終試験合格後、実際に免許が届くまでには早くても1週間ほどかかります。

免許取得に必要な費用はいくら?

特殊小型船舶操縦士の免許取得にかかる費用は、免許スクールコースと登録小型船舶教習所コースとで異なります。

<免許スクールコース>
スクール講習料…2.5万円~
国家試験手数料…22,750円
登録免許税…1,500円

スクールの教習料は目安ですが、免許スクールコースで免許を取得する場合は5~6万円程度の費用がかかります。国家試験は独学で受験することも可能です。

<登録小型船舶教習所コース>
登録教習料…6万円~
身体検査手数料…1,600円
登録免許税…1,500円

登録小型船舶教習所コースはスクールコースより少し高く、6~7万円ほど必要です。教習所の課程を修了すると学科試験と実技試験が免除となるので、試験に合格するかどうか不安という方には登録小型船舶教習所コースがおすすめです。

ジェットスキー・水上バイクを運転するために必要な「特殊小型船舶操縦士」の免許は、取得方法によって費用が異なります。また、それぞれのスクールによっても料金が異なるので、値段について気になる場合は複数の店舗で比較してみましょう。

オートスワップ湘南マリーナなら1日で免許の取得が可能!

当マリーナでも特殊小型船舶操縦士の免許が取得できます。マリーナで実施している特殊小型船舶免許講習を受講し、講習後の認定審査を受けて頂くと国家試験が免除されます。学科も実技も当マリーナで受講可能で、費用は62,800円(税込)です。ご希望の場合は下記ページよりお気軽にお問い合わせ、お申込みください。

▶オートスワップ湘南マリーナ(特殊小型船舶免許講習について)

ジェットスキー・水上バイクを運転するための特殊小型船舶操縦士の免許は、1~2日で気軽に取得できる免許です。ぜひ免許を取得して、ライダーデビューしてみましょう!

この記事を監修したのは…

前沢 貴仁さん
1984年1月11日生まれ。日本ジェットスポーツ連盟(JJSF)所属。ジェット歴は22年で、ジェットスポーツ全日本選手権シリーズなど数々の大会で優秀な成績を収めるプロクラススタンドアッパー。2011年に「JJSF B SKI LTD」の年間シリーズランキング1位、2013年に「JJSF A SKI SLTD」年間シリーズランキング1位を取得した後、2014年に「JJSF PROクラス」に昇格。現在は当マリーナの「AUTO SWAP.F.R」ライダーとして活躍している。

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