2024年11月23日(土)~24日(日)に宮古島前浜ビーチ(沖縄県宮古島市与那覇前浜)で開催されたカワサキライダースクラブKAZE主催のジェット耐久レース「KAZE JETSKI Enjoy耐久 in 宮古島」。合計3チームで臨んだ同大会の2日目は、プロライダーチームとAUTO SWAPメンバーが「シングルクラス」に参戦! 当日の様子をレースの結果と共にお届けします。
シングルクラスに2チームが出場!
2日目にはランナバウトクラス、シングルクラスの耐久レースが開催され、全63チーム(ランナバウトに37チーム、シングルに26チーム)が参加しました。
当マリーナからはシングルクラスに2チームが出場! 2日目もサポートメンバーを含めたチーム全員でレースに臨みます。
プロライダーチームの「AUTO SWAP.F.R」は、(写真左から)前沢貴仁選手、横山亜土夢選手の2名。
もう1チームの「AUTO SWAP エンジョイ」は、(写真左上から)山内大和さん、平沢美由紀さん、横山博之さん、横山泉さんの計4名。前列の横山夫妻は、横山亜土夢選手のご両親です。
前日レースに出場していたメンバーも、レース中の給油などを行うピットクルーとして選手をサポートします。
2日目ということもありリラックスした様子で和気あいあいとする姿も見られましたが、レース本番が近づくにつれてプロライダーチームを筆頭に心地よい緊張感が走り始めます。
シングルクラスで使われるのは、「スタンドアップ」と呼ばれるいわゆる立ち乗りの水上バイク。座って乗るランナバウトと違って船体が細い分バランスをとるのが難しく、安定性がないため「真っすぐ走る」「曲がる」といった動作が非常に難しいのが特徴です。
乗りこなすまでに時間はかかるものの、軽量で高剛性なボディに設計された高性能エンジンが実現するハイスピードかつ自由な操縦に魅了されるライダーは少なくありません。小回りがきくため、シャープな旋回やスピードが求められるレースには最適です。
シングルクラスのレースもル・マン方式の陸上スタート。今回は前日にランナバウトクラスのレースに参戦した松田選手が代走しました。
前日同様テザーコードの受け渡しに苦戦するシーンなどもあったものの、2チームとも無事にスタートを切ります。
スピード感あるスタンドアップバイクが一斉に走り出す光景は圧巻の迫力! 2時間の耐久レースの幕開けです。
横山亜土夢選手が首位独走!
プロライダーチームのトップバッターを務めた横山亜土夢選手。
勢い良く飛び出したスタートから、一際目立つ軽快な走りで観客を魅了します。
2位の選手との差を確かめるように、後ろを振り返るような場面も。そのままファーストラップを1位で通過し、ファーストラップ賞に輝きました! その後も少しでも優位な状態で前沢選手にたすきを繋げるよう全力で走ります。
ピットクルーも活躍
耐久レースにおいて重要となる要素の一つにチームワークが挙げられます。レースの勝敗は2時間でコースを何周できたかによって決まりますが、そこで非常に重要なポイントとなってくるのがF1と同じ「ピットワーク」です。
2時間の耐久レースでは、ライダー交代や給油を避けることができません。パワフルなマシンをコントロールしながら走るジェットのレースにおいて、長時間の連続走行はライダーの体力を激しく消耗させます。スタミナ切れを回避するためにも、適度な間隔での選手交代は必要不可欠です。
とはいえピット数が増えるとその分タイムロスになってしまうため、どのタイミングでライダーの交代や給油を行うかなどといった作戦もレースの勝敗をわけるカギとなるのです。
そのため、選手がピットインした際にピットクルーがどれだけ俊敏に動けるかどうかも重要です。少しでもタイムロスを減らせるよう、それぞれのメンバーが作業効率を考えながら動きます。
給油する際は、船体を砂浜に完全にあげた状態で行うのが大会のルール。より素早くジェットを引き上げ、より素早く給油できるように、しっかりと役割分担していました。
ほとんどがレース初参戦の初心者メンバーだったにも関わらず、給油やライダー交換のたびに反省と改善を繰り返し、徐々に作業がスムーズになっていきます。
そんなピットクルーの活躍に後押しされるよう、選手たちも順調にたすきを繋ぎます。
レース後半は、やはり体力と精神力が勝負! 極限を迎えたカラダに鞭を打って、両チームともひたすら周回数を伸ばします。
そして遂に迎えたゴールの瞬間。チーム全員で完走した選手を出迎えます。
チームによって周回数がバラバラなこともあり、「ゴールした順=レースの順位」にはなりません。また、最終的なラップ数はコースアウトや危険運転などのペナルティの有無によって確定するため、この時点ではまだレースの結果は全くわかりません。とはいえ、2時間のレースを走り抜いた選手たちは達成感でいっぱい! ハイタッチを交わす姿には胸が熱くなるものがありました。
プロライダーチームが入賞!
大会終了後に開催されたアフターパーティーでは、ファーストラップ賞を受賞した横山亜土夢選手が表彰されました!
シングルクラスのリザルトはこちら。プロライダーチームの「AUTO SWAP.F.R」が2位入賞、「AUTO SWAP エンジョイ」が19位という結果になりました。
優勝を目指していたプロライダーチームにとっては一歩届かず悔しい結果となりましたが、サポートメンバーを含めてチーム全員で勝ち取ることができたかけがえのないトロフィーです。
「来年こそシーサーが乗った1位のトロフィーを勝ち取るぞー!」と、早くも意気込むメンバーでした。2日間の大会、本当にお疲れ様でした!!
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