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ヤマハのマリンジェット「ウェーブランナー」を修理~クランプをステンレスに交換~

当マリーナではジェットのメンテナンスはもちろん、故障した水上バイクの修理も行っています。ここでは実際にメンテナンスや修理を行った事例をもとに、作業の様子やポイントを紹介します。

ウォーターラインのホースが抜けて故障

ウォーターラインのホースが抜けて故障

今回は、走行中に船内に水が溜まってしまったというYAMAHA(ヤマハ)のジェットを修理しました。

ウォーターラインのホースが抜けて故障

ウォーターラインの一部でホースが抜けてしまい、船内に水が入ってしまったようです。よく見るとホースを固定するためのクランプが錆びて破損し、これが原因でホースが抜けてしまっていました

錆びたホースクランプをそのままにしていると、冷却経路を通る水圧によってこのようにホースが外れてしまうリスクがあり大変危険です。ホースクランプの状態は定期的に点検して確認しておきましょう。今回は破損したクランプを新しい物に交換し、ホースを繋ぎ直します。

クランプ類をステンレスに!

クランプ類をステンレスに!

私はこれまで数多くのジェットのメンテナンスを行ってきましたが、ヤマハのジェットに使われているホースクランプは錆びやすいという印象があります。とくに海水で使用している場合は、塩害の影響もより大きくなります。乗り終わった後に水洗いするのはもちろんのこと、塩害腐食防止剤を塗布しておくなど対策が必要です。

おすすめは、クランプを錆びに強いステンレス製のものに交換することです。同社の軽量で高性能なジェットを長く大切に乗り続けるためにも、そもそも錆びやすいパーツは事前に防錆効果の高い素材に変えて対策しておくのが理想的です。

当マリーナでは、このようにジェットのメーカーや状態に合わせて最適なメンテナンスを行っています。経験豊富なメカニックが丁寧に作業させて頂きますので、どんな状態のジェットでもお気軽にご相談ください。

この記事を監修したのは…

前沢 貴仁さん
1984年1月11日生まれ。日本ジェットスポーツ連盟(JJSF)所属。ジェット歴は22年で、ジェットスポーツ全日本選手権シリーズなど数々の大会で優秀な成績を収めるプロクラススタンドアッパー。2011年に「JJSF B SKI LTD」の年間シリーズランキング1位、2013年に「JJSF A SKI SLTD」年間シリーズランキング1位を取得した後、2014年に「JJSF PROクラス」に昇格。現在は当マリーナの「AUTO SWAP.F.R」ライダーとして活躍している。

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