コラム

ジェットスキーライダー必見! ライフジャケットの正しい選び方と着用方法

海上を駆け抜ける爽快感が魅力のジェットスキーは一度体験すると忘れられない楽しさがありますが、その裏には安全への意識が不可欠です。ジェットスキーを楽しむうえで最も重要な安全装備はライフジャケットです。ライフジャケットにはいくつかの種類があり、正しく選んで、正しく着用しなければいざという時に命を守る役割を果たせない可能性もあります。そこで今回は、あなたの命を守るライフジャケットの正しい選び方から、意外と知られていない正しい着用方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

なぜライフジャケットが必要なのか?

ライフジャケットは単にルールだから着なければならないというわけではなく、あなたの身を守るために非常に重要な役割を果たすアイテムです。ライフジャケットを着る理由は大きく3つです。

溺水防止

万が一、ジェットスキーから落水してしまった場合に、ライフジャケットは身体に浮力を与えて水面に浮かび続けられるようにサポートしてくれます。落水の際は波や予期せぬ状況でパニックに陥ってしまう可能性もありますが、ライフジャケットを着用していれば体力を消耗することなく救助を待つことができます

衝撃緩和

ジェットスキーは高速で水面を滑走するため、落水時に水面への衝突で大きな衝撃を受けることがあります。ライフジャケットはその衝撃を和らげ、身体へのダメージを軽減する役割も果たします

発見の容易化

多くのライフジャケットは、視認性の高い明るい色や反射材が使われています。もしも海に投げ出されてしまった場合でも遠くから見つけやすく、迅速な救助に繋がるためです

ライフジャケットの種類

ライフジャケットにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。それぞれの用途に合わせてライフジャケットを選ぶことが重要です。

固型式ライフジャケット

浮力材がジャケットに内蔵されているタイプ。最も一般的で、常に浮力が確保されているため初心者や確実に安全を確保したい方におすすめです。

膨張式ライフジャケット

ガスボンベや水感知機能により、落水時に自動で膨らむタイプ。普段はコンパクトで動きやすいですが、手動で膨らませる必要があったり、ボンベの交換といったメンテナンスが必要な場合もあります。

ジェットスキーに乗る場合は、固型式のライフジャケットを選びましょう。ジェットスキーでは水に濡れることが前提となります。そのため水に濡れると自動で膨張するタイプのライフジャケットは、誤作動の可能性もあるため注意が必要です。

ライフジャケットの選び方

ライフジャケットを選ぶ際には、以下のポイントを必ずチェックしましょう。

フィット感

最も重要なポイントはフィット感です。身体に合わないサイズのライフジャケットは、落水時に脱げてしまう危険性があります。必ず試着して、身体にぴったりフィットするものを選びましょう。とくに肩や脇の下、腰周りに隙間がないか、しっかりと確認してください。

浮力

ライフジャケットには「浮力〇kg」という表示があり、何kgの体重を浮かせられるかを示しています。自分の体重と同じか、それ以上の浮力を持つものを選びましょう

安全性(桜マーク)

日本国内で小型船舶に搭載するライフジャケットは、国土交通省の型式承認品(桜マーク)であることが義務付けられています。このマークがついているライフジャケットは、厳しい安全基準をクリアしている証拠です。ジェットスキーで海に出る際は、必ず桜マークが付いたものを着用しましょう

機能性

Dリング(キルスイッチを繋ぐためのリング)やホイッスル、ポケットの有無など、自分の使い方に合った機能があるかどうかも確認しておくと便利です。

ライフジャケットの正しい着用方法

せっかく良いライフジャケットを選んでも、正しく着用できなければ意味がありません。ここでは、ライフジャケットの正しい着用方法をステップごとに解説します。

(1)身体にフィットさせる


ライフジャケットを着用したら、まずは全てのベルトをしっかり締めて身体にフィットさせます。とくに腰や胸のベルトはきつく締めてください。落水時にライフジャケットがずれたり、脱げたりするのを防ぎます。

(2)股下ベルトを必ず締める

多くの人が見落としがちですが、股下ベルトは必ず締めてください。このベルトを締めていないと落水時にライフジャケットが浮力で身体からずり上がり、首が締まったり脱げたりする原因になります。股下ベルトは命綱だと思って必ず締めるようにしましょう。

最終確認

全てのバックルとベルトを締め終えたら、もう一度全身をチェックしましょう。身体を動かしてみて、きつすぎたり緩すぎたりしないか、ライフジャケットが身体にしっかりと固定されているかを確認してください。水中から頭が浮くように、浮力体が胸の高さまで上がっていることも入水前に確認しておきましょう。

ライフジャケットに関してよくある質問

最後に、ライフジャケットに関してよくある質問をQ&A方式で紹介します。

Q1. 膨張式ライフジャケットでもいいの?

膨張式ライフジャケットは動きやすいというメリットがありますが、水しぶきを浴びることの多いジェットスキーでは自動膨張してしまう可能性が高いため適しません。ジェットスキーに乗る際には、手動膨張式か固型式のライフジェットを選びましょう。

Q2. 子供用のライフジャケットは?

子供用ライフジャケットも大人用と同様に、フィット感が最も重要です。また、多くの子供用ライフジャケットには落水時に頭部を水面から持ち上げるための「ヘッドサポート」や、素早く引き上げるための「レスキューハンドル」が付いています。これらの機能を参考に選び、股下ベルトも必ず締めるようにしましょう。

Q3. ライフジャケットのお手入れ方法は?

使用後は真水で塩分や汚れを洗い流し、風通しの良い場所で陰干しします。直射日光は素材の劣化を早めるため避けましょう。完全に乾いてから湿気の少ない場所で保管することが大切です。

ライフジャケットは単に義務というだけでなく、ジェットスキーの楽しさと安全を両立させるための最も重要なパートナーです。ぜひ記事を参考にライフジャケット選びのポイントをおさえ、正しく着用し、安全で快適なジェットスキーライフを楽しんでください。

この記事を監修したのは…

前沢 貴仁さん
1984年1月11日生まれ。日本ジェットスポーツ連盟(JJSF)所属。ジェット歴は22年で、ジェットスポーツ全日本選手権シリーズなど数々の大会で優秀な成績を収めるプロクラススタンドアッパー。2011年に「JJSF B SKI LTD」の年間シリーズランキング1位、2013年に「JJSF A SKI SLTD」年間シリーズランキング1位を取得した後、2014年に「JJSF PROクラス」に昇格。現在は当マリーナの「AUTO SWAP.F.R」ライダーとして活躍している。

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