コラム

【徹底比較】ジェットスキーの保管は陸上、係留、トレーラー? メリット・デメリットを解説

念願の「ジェットスキーを手に入れた!」と思った矢先に直面する大きな問題が「どこに保管するか」という問題です。ジェットスキーは気軽に楽しめるマリンスポーツですが、残念ながらマンションのベランダや一般的な駐車場に簡単に置いておけるものではありません。

ジェットスキーの保管場所は維持費用に大きく影響するだけでなく、乗り出すまでの手間や艇の劣化具合、そして何より安全性にも関わってきます。間違った保管方法を選ぶと、せっかくのジェットスキーライフが不便になったり、思わぬトラブルに繋がったりする可能性もあります。そこで今回は、ジェットスキーの主な保管方法である「陸上保管(マリーナ・専門施設)」「海上係留」「トレーラー保管(自宅・貸しガレージ)」の3つに焦点を当て、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説します。あなたのライフスタイルや予算に合わせて最適な保管方法を見つけるための参考にしてください。

陸上保管(マリーナ・専門施設)

BQマリーナ 艇庫

ジェットスキーの保管方法として最も一般的なのが、マリーナや専門の保管施設での陸上保管です。艇を陸上の専用ヤードで保管し、乗り出す際にスタッフが水面まで降ろしてくれる「進水・揚陸サービス」が付帯していることが多いです。

陸上保管のメリット

陸上保管の最大のメリットは、艇体の劣化を防げることです。海上係留と比べ、常に水に浸かっている状態ではないため、フジツボや藻などの付着、船底塗料の劣化、電食(異種金属間の電位差による腐食)のリスクを大幅に減らすことができます。屋根付きの保管場所や、艇体を清潔に保つための洗浄スペースなどが提供されていることが多く、艇を良い状態で保てます。陸上に保管されているため、艇体の点検や清掃、エンジン周りのメンテナンスなどが容易に行えるのも魅力です。艇体の美しさを長く保ちやすいため、結果的にメンテナンスコストを抑えることにも繋がります。

また、盗難・いたずらのリスクが低いのもメリットです。専門施設はセキュリティ体制が整っている場合が多く、関係者以外の立ち入りが制限されているため盗難やいたずらのリスクが低減されます。

陸上保管のデメリット

 最も一般的な方法である反面、維持費の中でも保管料が占める割合が大きいのも特徴です。立地や施設によって大きく異なりますが、年間10万円〜30万円以上かかることも珍しくありません

また、マリーナの営業時間以外は基本的に艇にアクセスできないのが一般的です。週末など利用が集中する時期には進水・揚陸サービスに事前予約が必要な場合もあるので、急に乗りたくなってもすぐに乗れない可能性もあります

海上係留(マリーナ・公共桟橋)

ジェットスキーを係留施設に浮かべて保管する方法です。ボートやヨットの保管方法としては一般的ですが、艇の劣化が進みやすいためジェットスキーではあまり選択されません。

海上係留のメリット

艇が常に水上にあるため、すぐに乗り出せるのが最大のメリットです。トレーラーの準備や揚陸の待ち時間がないため、気軽に水上へ出ることができます。

海上係留のデメリット

常に水に浸かっているため、艇の劣化が進みやすいのが大きなデメリットです。船底にフジツボや藻が付着しやすく、船底塗料の塗布や定期的な清掃が必須となります。また、塩害による金属部品の腐食や電食のリスクも高まります。陸に引き上げての清掃やメンテナンスが頻繁に必要となるため、その都度別途揚降費用や手間がかかります。

また、陸上保管と比較すると不特定多数の目に触れやすく、セキュリティが手薄になりがちです。天候の影響を受けやすいのも特徴で、台風や荒天時には係留ロープの確認や追加の係留作業など特別な対策が必要になります

トレーラー保管(自宅・貸しガレージ)

ジェットスキー専用のトレーラーを購入し、自宅の庭や駐車場、または貸しガレージなどで保管する方法です。使用する際にはトレーラーで水辺まで運搬します。

トレーラー保管のメリット

自宅や比較的安価な貸しガレージを利用して保管するため、マリーナの保管料に比べると月々の保管費用を大幅に抑えることができます。自宅に保管していれば、いつでも自分の都合の良い時に艇にアクセスし、清掃やメンテナンスができます。また、自宅のガレージであれば複数のロックをかけたりするなど、自身でセキュリティ対策を強化しやすいのも魅力です。

好きな場所で乗り出せることにメリットを感じる人も多いでしょう。トレーラーでジェットを運べるため、特定の場所にとらわれずその日の気分や天候に合わせて様々なスロープやゲレンデで乗り出すことができます。

トレーラー保管のデメリット

大前提として、ジェットスキーとトレーラーを置くための十分なスペースが自宅に必要です。マンションやアパート住まいの場合は、別途貸しガレージなどを探す必要があります。

また、ジェットスキー本体とは別に、専用トレーラーの購入(約20万円〜50万円)など初期費用がかかります。トレーラーも車両として車検(2年ごと)や自動車税(軽自動車税)がかかるため、その分ランニングコストも増えてしまいます。トレーラーの車両総重量が750kgを超える場合は、別途牽引免許も必要です。ジェットスキー+トレーラーの重量によっては、牽引免許が不要な(普通免許で牽引できる)ケースもあるので事前に確認が必要です。

好きな場所で乗り出せる一方で、乗り出すたびにトレーラーで牽引し、スロープなどで降ろす手間と時間がかかります。渋滞やスロープの混雑状況によっては、さらに時間がかかることもあります。

最適な保管方法を見つけるための比較ポイント

ここまで見てきた各保管方法のメリット・デメリットをふまえて、ご自身の状況に最適な方法を選びましょう。比較する際のポイントは次の通りです。

予算

初期費用(トレーラー購入費など)と、月々の維持費(保管料、ガソリン代、保険料、車検代など)のバランスを考慮しましょう。

アクセス性

どれくらいの頻度で乗りたいか、自宅や職場からの距離、マリーナやゲレンデへのアクセス方法を考慮しましょう。

手軽さ

乗り出すまでの手間をどれだけ省きたいかのかも重要な比較ポイントの一つです。すぐに乗り出したいなら海上係留や進水サービスのある陸上保管、手間を厭わないならトレーラー保管がベストです。

メンテナンスの頻度と手間

自分でメンテナンスをしたいのか、業者に任せたいのか、艇の劣化をどこまで抑えたいのかによっても選択が異なります。

ジェットスキーの保管方法は、単に場所を確保するだけでなく、あなたのジェットスキーライフの質を左右する重要な要素です。それぞれの保管方法にメリット&デメリットがあるため、費用や手間、利便性、セキュリティ、そして艇の保護といった要素を総合的に判断し、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて最適な選択をしてください。

BQマリーナ 艇庫

当マリーナでは、艇庫会員様を随時募集しています。セコムの監視カメラや赤外線センサー、レーザーセンサーによる24時間監視システムを導入しているので、お客様の大事なジェットを安心してお預け頂けます。船艇によってさまざまな料金プランを用意しているので、ご検討の際はぜひお気軽にお問合せください。

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この記事を監修したのは…

前沢 貴仁さん
1984年1月11日生まれ。日本ジェットスポーツ連盟(JJSF)所属。ジェット歴は22年で、ジェットスポーツ全日本選手権シリーズなど数々の大会で優秀な成績を収めるプロクラススタンドアッパー。2011年に「JJSF B SKI LTD」の年間シリーズランキング1位、2013年に「JJSF A SKI SLTD」年間シリーズランキング1位を取得した後、2014年に「JJSF PROクラス」に昇格。現在は当マリーナの「AUTO SWAP.F.R」ライダーとして活躍している。

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